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宇宙のひみつはちみつなはちみつ

山崎まさよし。音楽。映画。お芝居。

The LIFE I LIVE

※ネタバレしてます。ご注意を。

 

OKSTから間髪入れずに始まったツアーのタイトル。

 

The LIFE I LIVE

 

いまの山崎まさよしとは?というライブ、ということだろう。

それでこのセットリスト。

 


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ちなみにこのセットリストは間違っていて、本当は贈り物の前にFat mamaが入っている。

当然、半分はアルバム「LIFE」からなのだけれど、新旧問わずとにかくアレンジががっつり効いている。しかもそれが、予想もつかない方向にベクトルが向いているから、とにかく一曲一曲でいちいち驚かされるのである。

例えば「空へ」は、今まではCDバージョンがベースとなったアレンジか、もしくは鍵盤での弾き語りだった。それが今回はリズム隊が効いていて、今までのアレンジが「空を飛ぶふわっとした感じ」だったとすれば、今回は「地に足をつけている」のである。空へ、というタイトルなのに。誰もが空を飛ぶ、まさしくタケコプターで空を飛んでいるような絵を想像する曲なのに。でもね、地面から空を見上げてるんですよ、このアレンジは。ね、想像を超えているでしょう?

伝わるかなぁ。百聞は一見にしかず。是非ライブ会場で。

 

話をセットリストに戻します。

今回、新しい挑戦をしていると思うんです。それは、本編にFat mamaもドミノもガムシャラも入れてこないセットリストだということ。その代わりに入ったのがネタバレシャッフルと審判の日。これがさっき挙げた3曲に対抗できる曲に……なってるんですよ、何故ならアレンジ入ってるから。

ネタバレシャッフルは本当にびっくり。よくここまで化けたなというか、よく考えついたなと感心します。とにかく盛り上がるし何より楽しい。山さんのライブであのノリは新境地じゃないかな。パンを焼くの早口言葉対決や根無し草の掛け合いなんかとはまた違った楽しさ。私が行ったのが大阪ということもあってか、ノリも良くて未だに頭から離れません、この曲。中毒性あり。

そしての審判の日。個人的にはずっと待ってました。聴きたくて聴きたくて、でもなかなかタイミングが合わなくて、やっと。ロックの効いた重めのサウンドが気持ちいい。これまた盛り上がる。今までもそういう位置付けの曲だったのかもしれないけれど、ロックサウンドが強くなったことでよりライブ後半に合う曲に。

 

反対に、ライブの中盤はバラードでしっかり聴かせる。お客さんも着席して、しっかり聴く体制が出来上がる。特筆すべきは水のない水槽→名前のない鳥のバラード二大巨塔(私が勝手に言ってるだけです)。ここがこのツアーの核になっている、と私は思っているのですが。

山崎まさよしといえばワンモア、というのが一般論なのだろうが、私はこの2曲を、いや、今回のこのアレンジでのこの2曲を推したいのです。

この二曲はどちらも乾いている。水の"ない"水槽だし、名前のない鳥の最初の歌詞からも風が吹く乾いた情景が浮かぶ。虚無感、孤独、そんなのも曲から、歌詞から、ゆらゆら漂っている。それはCDの音源。

それから幾月を経て辿り着いた今回は、そこに魂というか、まさに"生きる"力が宿っている。湿度が感じられるんです。アレンジからも、山さんの歌からも。でも初期の頃から変わらない空虚な世界はそのまま。これがこのツアーでのこの2曲の凄み。これぞ山崎まさよし、これが今の山さんの表現。

あんまり言うと安っぽくなるけど、「天才よりもスゴイ奴」、健在としか言えない。

 

行けば行くほど深化している山さんのライブ。新曲も、もうすでに山さんのものになっていて。次がとにかく楽しみ。

 

今回はちょっと真面目に書いてみました。